こんにちは、ロボ丸です。
読書の秋、食欲の秋、海外ドラマの秋ですね。
つい数年前までは、毎週末レンタルDVDショップに通っていたものですが、今ではネット配信で事足りてしまいます。そんな中レンタルショップはどのように売り上げを伸ばしているのでしょうか?気になります。
それはさておき、、
ネット配信で映画やドラマを観るなら、Netflix・Hulu・Amazon Prime Videoが主流ですね。私も全て観れる環境にしております。
色々観てきましたが、今ちょっとハマって観ているのがHuluで配信中のこちらのドラマ、
『THE HANDMAID’S TALE ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
です。もうゴリゴリのディストピアものです。
今回は、ハンドメイズ・テイルについての感想というより、「ディストピアとは?」という疑問について少し書きたいと思います。
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ハンドメイズ・テイルのあらすじ
舞台は現代のアメリカですが、出生率の低下などで内戦が勃発。
その結果、ギレアド共和国が誕生します。
そこでは、女性蔑視や女性嫌悪といったアメリカの歴史の闇も絡んで、女性たちは全ての権利を剥奪されます。
完全に支配され、高官の妻、女中、労働者などの階級に分かれますが、その中の侍女という仕事がキツい。
侍女は、子供を産むためだけに特化した存在という扱いになります。
自由で豊かな国だったはずのアメリがなぜこんなことに…という疑問の解決よりも、そんな絶望的な状況の中でも抵抗し、心の尊厳だけは奪われないようにと必死で戦う主人公のサバイバル。
女性は権利を取り戻せるのか、主人公は家族と再会できるのか…。
といった感じのスートーリーです。
ディストピアとはどんな世界?
ディストピアとはユートピアの対義語になります。
ユートピアとは、人々は自由で格差もなく、食料も物資も豊富にある幸せな世界といった感じ。
その反対のディストピアとは、人々に自由はなく、ごく一部の権利者に監視・拘束され、強制的に労働させられる世界。
ですが、基本的にディストピアはユートピアの崩壊後にやってくる世界と言われています。
幸せは永遠には続かず、歯車が狂い出せばあとは崩壊していくだけ。しかし、そこでもまたレジスタンスのような人々が現れ、平等と平和を取り戻そう戦うわけです。
ユートピアとディストピアは長い時間をかけて交代し続けるのです。
では、現代の日本はどうでしょうか?
街中いたるところに監視カメラが設置され、SNSでは個人情報や所在が晒されることもあります。
年間3万人が自殺する格差社会になり、憲法改正では国民の自由が奪われるような主旨の条項も挙げられています。
これはもはやディストピアに片足を突っ込んでいるような気がしてなりませんね。
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ディストピア小説といえばジョージ・オーウェルの『1984』
とても有名な小説です。
このお話、最後まで救いはありません。
ビッグブラザーと呼ばれる『絶対的支配者』がトップに君臨して、人民はピラミッド型に階級分けされています。
レジスタンスのトップであろうゴールドスタインという人物もいるようですが、ビッグブラザーといいゴールドスタインといい、物語の中では名前だけでしか登場しません。ほんまにいるんか?この2人という疑問がまたマインドコントロールという恐ろしさも想像させるのです。
党の権力保持のため過去を改ざんし、その作業も党内の人間にやらせ、自由を奪い、思考もコントロールして徹底的に隷従させる…というストーリーなのですが、
ん?なんか見たことあるし聞いたことある気がするのですが。
恐ろしいのはこの小説が1940年代に書かれたという事実。
オーウェルが想像した世界が現実となって今の時代に…。
ディストピアとサイバーパンク
このふたつ、アニメーションでは似た世界観で描かれることが多いですね。
似ている点は、テクノロジーの発展が限界点まで来たことなどによって、世界が疲弊していく、退廃的な未来の姿という部分かなと思います。
決定的に違う点は、ディストピアは、権力者が人々を団体的に拘束・隷従させて強制的に扱う。
サイバーパンクは、世界は無機質になり、人体改造によって全てがネットワーク化し、人同士のコミュニケーションは不必要になり…よって誰しもが孤独。でも自由。
同じ未来なら、私はサイバーパンクの方がいいなと思います。
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最後に
ディストピアを題材にした作品に触れたとき、何を思うかということが今の時代にはとても大切なのではないでしょうか。
今回ご紹介したハンドメイズ・テイルも1984も、現実に我々の世界でも十分起こりうることであるという危機感を持たずにはいられないです。
未来は現代を生きる私たちの責任によって作られるということをよく考えなければなりませんね。
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